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ネットで気になった記事や出来事について、できるだけ中立な立場で普通に考え、つぶやいてみるブログです。

自然災害について(2021年九州豪雨)

子供の頃、阪神大震災を経験し、

縁あって大学は地学系の学科に通っていた私ですが

毎年、この時期になると皆さんに知っていて欲しいと強く願うことがあります

 

それは、

自分の住んでいる地域のハザードマップを確認してください

 

ということです。

 

今年も、今まさに九州を中心に日本が豪雨災害に見舞われています

自分にできることは、募金箱に募金するくらいしかありません

 

ただ、一人でも被災される方が少なくなるよう

個人的に思うことをつらつら書き留めます

この記事を見て、何かのきっかけになればと思います

 

 

これは、今日、12時ごろのネットニュースに流れた記事です

写真は福岡県大牟田市上屋敷町一帯とされています

1階部分が完全に浸水していますので、2~3mくらいかと思われます

 

ニュースはこの被害のひどさと救助の様子を淡々と語っています

私は、この浸水画像で知ってほしいのは

この上屋敷町は大牟田市ハザードマップによると

 

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赤四角内の「0.5m以上3m未満」の地域にちゃんと該当しているということです

 

勘違いして欲しくないのですが、

ハザードマップに浸水想定されているんだからそんなところに住むのが悪い」

という趣旨の話をするつもりは全くありません

 

むしろ、日本中の市街地は結構大きな割合で浸水想定地域になっているからです

ヤフーのコメント見ても少なからず

「そんなところに住んでるからだ」「ちゃんとハザードマップみろよ」

という意見もありますが、

住居というのは中々簡単に変えられないものであり、

そこに住んでる事情は様々でしょう

 

①.先祖代々住んでいる土地で簡単に離れられない

②.ハザードマップを確認して住居を決めたが、ハザードマップが変更された

  もしくは、その当時はハザードマップが存在しなかった

③.リスクは知っていたが、確率的に小さいと思った

④.そもそもよく知らなかった

 

大別するとこんな感じになるかと思います

 

特に③の方が結構な割合を占めていると思いますし、

実際に大半の浸水想定地域はゲリラ豪雨でも浸水していません

そして、それが毎年のような被害につながる厄介さとなっています

 

俗に言われる「正常性バイアス」です

「今まで大丈夫だった」「今回も大丈夫」ってやつですね

 

ただ、それは偶々であって、基本はハザードマップ上リスクがあるんだ

ということを理解しなければなりません

 

既に住居を購入済みであったり、何らかの事情で住居を変更できない人は

自分の住む土地のハザードマップを確認して、浸水想定地域であれば

少なくとも常に批難準備を整えることが必要であり、

それが常識としなければならないと思います。

保険に入ることも必須だと思います。

北海道島の豪雪地域に住む方の家が雪かきが必須なことや

暖房設備が充実していること、光熱費が高いことなどと同じような理屈です。

その土地に住むためのコストと考えを改める必要があり、

それが被害を結果的に食い止める形になります。

 

そして、今、住居を新しく構えようとしている人や

今の住居はいつでも変更できる人は

出来る限りハザードマップで白い地域を選んで購入

または、早期に引越しした方がいいです

 

ハザードマップは洪水・土砂災害だけではありません

津波地震南海トラフなど数種類あって

出来れば全てを確認して全部クリアーした土地が

BESTです

ただ、現実的にはそのほかの要因

例えば、駅近条件や学校の校区、予算的な問題など、人それぞれ日々の生活のための

条件が第一にありますので、その条件+ハザードクリアーは

中々難しいと思います

 

 

その中、少なくとも

洪水 0.5m以下

津波 なし

南海トラフ 津波なし、震度5以下

土砂災害 なし

地震 震度5以下(断層の位置を確認)

の条件はクリアした方がいいでしょう

 

被災しても耐えられるレベルの場所を選ぶということです

特に南海トラフは高確率で発生し、被害が甚大になりながらも

海岸地域を選ばなければ避けられるので

必ず確認しておきましょう

 

上に添付したマップでは

黒線以東においては、少なくとも浸水0m想定地域です

一部土砂災害地域がありますが、

同じ大牟田市内でも浸水被害がない場所もあるということです

必ずしも0ではないかもしれませんが、

被害は最小限になっているはずです

 

あと、大学の災害史で習ったことですが

地名も気を付けるとよいです

 

よく言われるのが「蛇」「龍」などは河川災害があった場所とされ

意外に「若」も荒々しい災害があった場所とされています

この辺りはネットでいっぱい出ていますので、興味があれば調べてください

 

あと、住吉神社は水神を祭っているので水害対策になり

この周辺も洪水被害に注意が必要です

 

長くなりましたが

簡単にまとめると

 

ハザードマップを確認する

ハザードマップ上の被害想定地域に住んでいる場合は、

 豪雪地帯の雪かきや光熱費といったコストと同じ感覚で

 被災コスト(批難準備や保険)を掛ける意識が必要

③まだ住んでいない、住んでいても引っ越しできる場合は

 ハザードマップが白いところに住むようにする

 その場合は、土地について色々調べる

 

です

 

日本に住んでいる限り、災害からは逃れられません

なので、どう向き合って生きていくかが大事です

少なくとも私は住居を決定する際には

調べられるだけ土地に関して調べつくしました

そこまでやっても、被災する日がやって来るかもしれませんが

何もしないより絶対確率は低いはずです

 

だから、もし可能であれば検討してみてください