日本のコロナ対策は成功 WHOが評価?
WHOのテドロス事務局長が25日の記者会見で
日本の緊急事態宣言解除について、新規感染者数も減少し、
トータル的な死者数も少なく、対策が成功した。と評価しましたね
個人的には、今頃何言ってんだ?
散々、「マスクは無意味」やら「(韓国に対する渡航制限を)政治的な問題にすべきではない」、「日本は検査数が少ない」などなど
散々、日本のやることなすことに懸念を表明されていた気がしますので
どうしてもそういう感想を持ってしまいますよね
まぁ、WHOは世界的な感染拡大を防止、抑制させる立場にあるので
ある程度、厳しい懸念を表明して各国のケツを叩いて油断させないように
するのだろうなぁと言うのは分かります
ただ、それならそれで、感染初期の中国の対応を絶賛するのが解せなくなるのですよね
それも、新たな感染症に対する不安をあおらないように配慮したのでしょうか?
さすがにこれは無理のある解釈になりますね、、、
ともあれ、WHOに評価されなくても
日本の医療はかろうじて崩壊を免れています
超過死亡も平年と変わらない(それどころか地域的には例年より少ない)らしいので
医療という分野で見れば日本の対策は成功していると思いますね、素直に
個人的にも感染症指定病院に出入りしたり、先生とお話しできる機会があるので
(むやみにいくわけでなく、最低限の仕事ですよ、、、)
そこで立ち話的に聞く話も、政府の対応には概ね理解をしているようです
特にメディアで「検査!検査!」と連日連呼していたPCR検査の拡充には
反対されている先生が多かった(というより、増やしてほしいという先生に会わなかった)し、そこがとても助かっていた印象です
確かに、PCR検査をすれば自分が陽性かどうかを知ることができます
もし陽性であれば、誰にも会わずにすれば人にうつさなくて済みます
突き詰めれば、感染が流行している地域の全員が検査を受けて
陽性者を全員割り出して隔離すれば、理論上感染は防げるわけですが
あくまでも理論的な話で、現実的にはそんな膨大な数(大阪だけで言っても数百万単位)の検査が即日できるわけがありません
しかも、感度と特異度という問題があり擬陽性や偽陰性がそれなりの割合(20%程度?)で出るので、すべての陽性者を割り出すことは技術的にも無理なことが分かります
しかも、治療方法がないために、陽性と分かってようが分かってなかろうが
やれる治療は対処療法しかないということで、対処療法で一番重要なのは
重症者の集中管理ですから、軽症の方はどちらにしろ「おとなしく家にいて」
しかないのですね
陽性者全員を割り出せない限り、どこかにウイルスに感染している人がいるわけであり、結局「特に呼吸困難等重篤な症状がない限りは家にいておとなしくしてて」
と同じ結論になるのですよね
メディアで、PCR検査!PCR検査!と連日連呼されていましたが、
一歩、踏み込んで考えてみる
現実的な条件を付して考えてみる
(即日全員にできるわけではない、治療方法がないなど)
そうすると、「?」と引っかかることがないでしょうか?
半月ほど前に立憲民主党の議員さんが
国会質疑の時に尾身座長にPCR検査数が少ないことを例にとり
「市中に実際検査して割り出した陽性者の10倍、20倍、30倍の感染者がいるのではないか!」とまくし立てていましたが
仮に100倍の感染者が居たとしたら、それだけ感染者が居てもこの程度の死者や
医療圧迫で済んでいるので、逆に良かったというものですよ
(亡くなられた方は、当事者であればこの程度ではありませんが、あくまでも数としてみた場合です、、、)
これも一歩引いて考えてみれば
立憲民主党の議員さんの質問がかなりおかしいということがわかると思います
ま、情報リテラシーの話に逸れてしまいましたが、
今、1万人単位で抗体検査を実施しているとのこと
希望としては、抗体保有者割合が高いことを祈るばかりですが
数%とか下手したら1%未満となった場合には
第二波が本当に怖いものになるのではないかと懸念するばかりです、、、
日本のコロナ対策は、現時点では成功していると思います
そこは政府が嫌いでも認めてあげなければいけないことかなと思います
(私は好きでも嫌いでもないですが、、、)
ただ、抗体保有者の割合が低いとなると、
日本では全然感染が拡がってなかったとなるので、、、、
最終的な評価はまだまだ下せないのではないのでしょうか?
あくまでも、中間評価ということで、
ま、WHOも「まだ、第一波の最中」としていますしね